これまで口唇形成、口蓋形成、顎裂形成の手術を段階的に行なってきて、仕上げの手術として鼻形成術とオトガイ形成術を計画しました。オトガイ形成は顎先の骨を骨切りして前進させてプレートで固定しました。
下の写真が手術前の状態です。
患者さんとお話しして、以下の6点の修正を行うこととしました。
- 鼻先が垂れている
- 鼻孔が非対称
- 鼻が曲がっている
- わし鼻
- 鼻幅が広い
- 顎先が後退している
手術: 鼻骨骨切り(プリザベーション法), 鼻中隔延長(肋軟骨)鼻翼切除(内側外側)、オトガイ骨切り
リノメジャーを用いて、手術が計画どおりに正確に行われていることを確認しました。
オトガイの骨切りを行なって、6mm前進させてプレートで固定しました。
手術記録
術後3ヶ月の状態です。鼻の垂れ、曲がりは修正され、わし鼻変形も改善しています。鼻翼切除により鼻の幅は狭くなりました。わずかに鼻孔の左右差が残りますが、これは後日に簡単に修正することができます。
シミュレーションとの比較
ほぼシミュレーションどおりの結果が得られました。