唇裂の修正症例

片側唇裂鼻変形に対する初回鼻オトガイ形成術

本症例は、成人期に口唇口蓋裂の修正(主に鼻形成)を行ったケースです。
小児期に治療を終えたあとも違和感や悩みが残っている方は、
当院の成人期修正に対する考え方もぜひご覧ください。

▶ 成人期の口唇口蓋裂修正について詳しくはこちら

これまで口唇形成、口蓋形成、顎裂形成の手術を段階的に行なってきて、仕上げの手術として鼻形成術とオトガイ形成術を計画しました。オトガイ形成は顎先の骨を骨切りして前進させてプレートで固定しました。

下の写真が手術前の状態です。

患者さんとお話しして、以下の6点の修正を行うこととしました。

  • 鼻先が垂れている
  • 鼻孔が非対称
  • 鼻が曲がっている
  • わし鼻
  • 鼻幅が広い
  • ​顎先が後退している

手術: 鼻骨骨切り(プリザベーション法), 鼻中隔延長(肋軟骨)鼻翼切除(内側外側)、​オトガイ骨切り

手術前
手術直後

リノメジャーを用いて、手術が計画どおりに正確に行われていることを確認しました。

オトガイの骨切りを行なって、6mm前進させてプレートで固定しました。

術後3ヶ月の状態です。鼻の垂れ、曲がりは修正され、わし鼻変形も改善しています。鼻翼切除により鼻の幅は狭くなりました。わずかに鼻孔の左右差が残りますが、これは後日に簡単に修正することができます。

もともと
シミュレーション
術後
もともと
シミュレーション
術後
もともと
シミュレーション
術後

ほぼシミュレーションどおりの結果が得られました。

大守 誠

大守 誠(おおもり まこと) 形成外科専門医・顎顔面外科医 顎変形症、口唇口蓋裂、顔面骨形成を専門とする形成外科医。 顎矯正手術、頬骨形成術、オトガイ形成術など、顔面骨格に基づいた機能的かつ審美的な治療を得意としています。 特に、口唇口蓋裂に伴う二次変形や、骨格性不正咬合に対する外科的矯正治療においては、顔全体のバランスと長期安定性を重視した治療計画を行っています。 また、美容外科領域においても、解剖学的根拠に基づいた安全性の高い手術を心がけています。 本サイトでは、顎変形症や顔面骨手術の症例紹介、治療の考え方、患者さんに知っていただきたい医学的情報を、専門医の立場から分かりやすく発信しています。

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