顎変形症

フェイシャルパターンのお話

今日はフェイシャルパターンのお話をします。

フェイシャルパターンとは頭部X線規格写真(セファログラム)を用いた、顔のタイプの分類のことをいいます。(図)

縦軸はセファログラムでみた顔の長さで3つに分類【短い顔(short face)、平均顔(average face)、長い顔(long face)】、横軸は顎の水平方向の位置関係【上顎前突(class2)、正常(class1)、下顎前突(class3)】で3つに分類し、3 x 3 = 9つのタイプに分類されています。

 

すべての顔はこの9タイプに分類されます。

顔の好みは個人の主観ですから、どのタイプの顔が美しいとか、美しくないということは一概には言えません。 顔を造っていくという作業には正解がそもそも存在しないので、どうしても造り手の好みが入ってきます。そこで、最も標準的な顔に骨格を合わせていくことは大きな間違いの少ない、有用な手法と言えます。

この場合、最も標準的な顔とは図の真ん中の顔になります。

われわれはほとんどのケースで、このような標準テンプレートに合わせるように手術計画をたてています。

つぎに下顎単独手術と両顎手術の適応についてお話しします。

フェイシャルパターンを変えることで、顔の印象がガラリと変わります。一般的にこのような大きな変化を出すためには、両顎手術(2jaw surgery)を行います。図で説明すると、下顎単独手術の側貌の変化のベクトルは、図の水平方向への変化と考えてください(図の上段の右端から図の上段の真ん中への変化など)。これに対して、両顎手術の変化は図の斜め方向の変化と考えてください(図の下段の左端から図の中段の真ん中への変化など)。

簡単に言えば、顎変形症の手術を受ける時に、顔の印象を大きく変えたくない場合は下顎単独の手術を選択し、逆に顔の印象を積極的に変えたい場合は2 jaw surgeryを選択すればよいということになります。

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