第一第二鰓弓症候群の患者さんです。左側の顔面の低形成があり、小耳症も認めました。
耳介形成を11歳で行いました。
耳介手術直前の正面写真をみると左側の顔面の発育が悪く、顔の軸が曲がっています。これは第一第二鰓弓症候群に特徴的な顔面非対称です。レントゲンでは骨格の左右差が顕著です。
顔貌と咬合の改善のために19歳で上下顎の移動術を行いました。
術直前の写真では上顎の前方への突出が著明で口が閉じられず、上顎前歯が露出しています。
手術で、上顎を後方に下げて口が閉じられるようにしました。歪みの修正も同時におこなっています。
歪みは少し残りますが、顔貌は改善し、口が閉じられるようになりました。