サージャリーファーストアプローチについて

サージャリーファーストアプローチ(手術先行型顎移動術)は、海外では広く行われている方法です。術前矯正を全く行わないか、最小限の術前矯正にとどめ、まず手術を行います。

​術後に矯正治療を行い、咬み合わせを整えます。


サージャリーファーストアプローチの利点は下記の通りです。

① まず顔貌を整えてから、歯の矯正を行うので術前矯正にともなう顔貌の悪化がないこと

② トータルの矯正期間が2/3-1/2に短縮されること

顔貌の改善目的で手術を行うのであれば、できるだけ早期に顔貌を改善するのが合目的ですので、サージャリーファーストアプローチの良い適応と考えます。サージャリーファーストアプローチは健康保険の適用外となります。

サージャリーファーストアプローチ(手術先行型顎移動術)は、海外では広く行われている方法です。

従来の顎変形症手術の方法は、まず術前に矯正治療を行って、手術後に咬合が合う状態にしてから手術を行うというものです。この方法のメリットとしては、健康保険の適用になうことがあるので治療費の負担が少なくて済むということがあります。デメリットとしては、矯正が進むにつれて顔貌がどんどん悪化することがあります。これは歯によってカムフラージュされていた元々の変形を、矯正治療を行うことでより明らかにしてから、手術を行う必要があるためです。

これに対して、サージャリーファーストアプローチではまず顔貌を変えてから、矯正を行うため、顔貌が悪化する時期がありません。また、手術後には歯の移動が早く進むことが明らかになっており、結果的にトータルの矯正期間が短縮されます。矯正開始から1年以内に治療が終了することもめずらしくありません。

    PAGE TOP