顎変形症の治療症例

第一第二鰓弓症候群の顎変形症に対する上下顎手術

第一第二鰓弓症候群の患者さんです。左側の顔面の低形成があり、小耳症も認めました。

耳介形成を11歳で行いました。

耳介形成術直前
耳介形成術後3年

耳介手術直前の正面写真をみると左側の顔面の発育が悪く、顔の軸が曲がっています。これは第一第二鰓弓症候群に特徴的な顔面非対称です。レントゲンでは骨格の左右差が顕著です。

左側への歪みが顕著です
正面レントゲン像

顔貌と咬合の改善のために19歳で上下顎の移動術を行いました。

術直前の写真では上顎の前方への突出が著明で口が閉じられず、上顎前歯が露出しています。

術前正面
術前側面
術前斜位
術前斜位

手術で、上顎を後方に下げて口が閉じられるようにしました。歪みの修正も同時におこなっています。

術後正面
術後側面
術後斜位
術後斜位

歪みは少し残りますが、顔貌は改善し、口が閉じられるようになりました。

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