顎変形症の治療症例

第一第二鰓弓症候群の顎変形症に対する上下顎手術

※顎変形症の治療方針や保険診療についての詳しい説明は、
▶︎ 顎変形症の治療について をご覧ください。

第一第二鰓弓症候群の患者さんです。左側の顔面の低形成があり、小耳症も認めました。

耳介形成を11歳で行いました。

耳介形成術直前
耳介形成術後3年

耳介手術直前の正面写真をみると左側の顔面の発育が悪く、顔の軸が曲がっています。これは第一第二鰓弓症候群に特徴的な顔面非対称です。レントゲンでは骨格の左右差が顕著です。

左側への歪みが顕著です
正面レントゲン像

顔貌と咬合の改善のために19歳で上下顎の移動術を行いました。

術直前の写真では上顎の前方への突出が著明で口が閉じられず、上顎前歯が露出しています。

術前正面
術前側面
術前斜位
術前斜位

手術で、上顎を後方に下げて口が閉じられるようにしました。歪みの修正も同時におこなっています。

術後正面
術後側面
術後斜位
術後斜位

歪みは少し残りますが、顔貌は改善し、口が閉じられるようになりました。

大守 誠

大守 誠(おおもり まこと) 形成外科専門医・顎顔面外科医 顎変形症、口唇口蓋裂、顔面骨形成を専門とする形成外科医。 顎矯正手術、頬骨形成術、オトガイ形成術など、顔面骨格に基づいた機能的かつ審美的な治療を得意としています。 特に、口唇口蓋裂に伴う二次変形や、骨格性不正咬合に対する外科的矯正治療においては、顔全体のバランスと長期安定性を重視した治療計画を行っています。 また、美容外科領域においても、解剖学的根拠に基づいた安全性の高い手術を心がけています。 本サイトでは、顎変形症や顔面骨手術の症例紹介、治療の考え方、患者さんに知っていただきたい医学的情報を、専門医の立場から分かりやすく発信しています。

関連記事