唇裂の修正症例

右唇裂鼻変形の治療経過

他院にて最終の修正術を施行後に、鼻と口唇の修正を希望で受診されました。患者さんと相談して、修正点と修正法を以下のように決めました。

術前正面
術前側面
術前見上げ
術前斜め(右)
術前斜め(左)

1:裂側鼻翼の外方への拡大の修正 → 患側の鼻翼内側切除
2:鼻尖が下がっている → 肋軟骨を用いた鼻中隔延長術
3:鼻翼に対して鼻柱が頭側に位置していてACR(Alar-Columellar Relation)が逆転している → 肋軟骨を用いた鼻中隔延長術

手術はオープン法で鼻の軟骨にアプローチして、以前の手術で移植されていた軟骨を除去しました。

右側の第6肋軟骨を採取して、薄く成形し、鼻中隔と縫合して鼻中隔を尾側に延長すると同時に鼻尖も2mmほど挙上しました。左側の鼻腔底を3mm切除して、鼻翼を内方に移動しました。

口唇の切れ込みは、口輪筋を再縫合して、赤唇粘膜をジグザグに縫合することで修正を行いました。

術後は口唇と鼻の形態は改善し、患者さんの満足を得ることができました。

術後3ヶ月
術後3ヶ月
術後3ヶ月
術後3ヶ月
術後3ヶ月

これ以上の修正は難しいと言われてしまった症例でも、ポイントを絞って修正を行うことで結果を出すことが可能です。

大守 誠

大守 誠(おおもり まこと) 形成外科専門医・顎顔面外科医 顎変形症、口唇口蓋裂、顔面骨形成を専門とする形成外科医。 顎矯正手術、頬骨形成術、オトガイ形成術など、顔面骨格に基づいた機能的かつ審美的な治療を得意としています。 特に、口唇口蓋裂に伴う二次変形や、骨格性不正咬合に対する外科的矯正治療においては、顔全体のバランスと長期安定性を重視した治療計画を行っています。 また、美容外科領域においても、解剖学的根拠に基づいた安全性の高い手術を心がけています。 本サイトでは、顎変形症や顔面骨手術の症例紹介、治療の考え方、患者さんに知っていただきたい医学的情報を、専門医の立場から分かりやすく発信しています。

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