リンパ浮腫の治療
当院では原発性リンパ浮腫、続発性リンパ浮腫の治療に取り組んでいます。
予防のための生活指導、診断のための検査、治療(保存療法・手術治療)等について、医師、看護師、リンパ浮腫療法士がチームとなり対応しています。
リンパ浮腫はいったん発症すると完治することが難しいと言われており、悪化しないように日々の生活の中で上手に長く付き合っていくことが重要です。そのためには医療者だけでなく、患者様ご自身の自己管理が非常に重要になります。
1)形成外科外来受診
① 形成外科外来は完全予約制のため予約をお取りください。
② 淀川キリスト教病院が初めての方は、他院で紹介状を作成してもらい、地域連携センターを経由して予約をお取りください。
2)形成外科診察
① 問診、視触診を行います。
② 細菌感染や炎症反応の有無、、緊急処置が必要な疾患の鑑別、リンパ浮腫であった場合、リンパドレナージや圧迫療法を行ってはいけないような疾患があるため、その確認のための検査を行います。
3)検査について
① 血液検査:炎症反応、栄養状態、肝臓・腎臓・電解質の状態 他
② 四肢の静脈エコー:深部静脈血栓の有無と静脈の流れについて確認します。
③ 造影CT:血栓の有無を確認します。
④ ICGリンパ管造影:インドシアニングリーン(ICG)という色素を皮膚の下に注入して、特殊なカメラで見ることでリンパ管の流れの状態を観察します
⑤ リンパ管シンチグラフィ:指の間に薬剤を注射しリンパ管に取り込まれることで、リンパ管の強さ、リンパ液がたくさん溜まっているところ、また深いところのリンパ管の状態などがわかります。
※①~⑤すべての検査を行うわけではありません。
※検査は受診当日にできるものとできないものがあります。
※浮腫がリンパ浮腫ではない、もしくは他に原因がある可能性のある場合、後日当該診療科を受診していただくことがあります。
リンパ浮腫の診断がついたら、病期に応じて複合的治療(保存療法)の計画を立て、リンパ浮腫看護外来を受診してしていただきます。
※当院のリンパ浮腫外来は自費診療です。